東アジアの家庭教育と文化研究
「東アジア地域における家庭教育と規範的文化の継承に関する国際比較研究」
本研究は、文化伝達による子どもの社会化の諸相について、規範的文化の継承と断絶に焦点を当て、東アジア地域(主に中国、韓国、台湾、日本)の家族と家庭教育を比較しながら検証することを企図している。また社会情動的スキルの伝達の諸相を国際比較の観点から考察する。
研究手法は、主にライフストーリー法を用いて、祖父母・親・子どもの三世代インタビューを行う。三世代の文化伝達研究を通して、20世紀から21世紀に至る社会の変化と、規範、文化、家庭におけるしつけや教育の変化を検討する。
また日本の子育ての現状と課題を把握するため、複数の地域で子育て期の親の意識調査(質問紙調査およびインタビュー調査)を企画している。あわせて国際比較研究(北欧等)も参照し、家庭教育と文化伝達の新たな新たなモデルを提起したい。
要旨集 国際ワークショップ 2021「東アジア地域における家庭教育と規範的文化の伝達の諸相-各地域のケーススタディをふまえて」
研究組織:
研究代表 新保敦子(早稲田大学)
研究分担 天童睦子(宮城学院女子大学)
同 一見真理子(国立教育政策研究所)
研究協力 高橋 均(北海道教育大学)
*本研究は科研費補助金「東アジア地域における家庭教育と規範的文化の継承に関する国際比較研究」(基盤(C)2019 年度~2021 年度)JSPS科研費19K02571 (研究代表 小林(新保)敦子)の助成による共同研究の一環である。